日中の眠気・集中力低下は「甘え」じゃありません! それ、夜の睡眠が原因かもしれません
外来で日々、患者さんのお話をうかがっている看護師です。
今日は、診察室でよく耳にする「日中の強い眠気」についてお話しします。
「昼ごはんのあと、どうしても眠くなるんです」
「会議中、気づいたら意識が飛んでいて…」
「最近、仕事のミスが増えた気がします」
外来でこうした相談を受けるたびに、
私は「それ、あなたのせいじゃないかもしれません」と思っています。
多くの方は
「年齢のせいかな」
「疲れてるだけですよね」
と、申し訳なさそうに話されます。
でも実は、こうした日中の不調の背景に
睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れていることは少なくありません。
■ しっかり寝ている“つもり”でも、体は休めていない
SASの特徴は、
寝ている時間ではなく、睡眠の質が問題になることです。
夜中に呼吸が止まるたび、
脳は「危険!」と判断して、
一瞬目を覚まします。
この覚醒は本人が自覚しないことがほとんどです。
でもそれが一晩に何十回、何百回と起こると、
脳も体も、まったく休めません。
その結果、
・朝から疲れている
・昼間に強い眠気が出る
・集中力が続かない
といった症状が出てきます。
■ コーヒーでごまかしていませんか?☕
「眠いからコーヒーを飲む」
「ガムを噛んで耐える」
「休日に寝だめする」
どれも、患者さんからよく聞く対処法です。
でも、これは根本的な解決にはなりません。
なぜなら、
問題は“夜の睡眠の質”だからです。
一時的に覚醒しても、
体が本当に求めている休息は補えません。
■ 実は、事故のリスクも高くなります
少し怖い話かもしれませんが、
SASのある方は
交通事故や労働災害のリスクが高いことも知られています。
「一瞬、記憶が飛んだ」
「気づいたら目的地を通り過ぎていた」
こうした経験がある方は、
決して珍しくありません。
■ 看護師として伝えたいこと
眠気は「怠け」や「根性不足」ではありません。
体が「このままじゃつらいよ」
と出している、正直なサインです。
もし、
「昔より明らかに眠い」
「生活に支障が出てきた」
と感じているなら、
一度、睡眠を疑ってみてください。
次回は、睡眠時無呼吸症候群と高血圧・糖尿病の関係
について、もう少し踏み込んでお話しします。
