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日中の眠気・集中力低下は「甘え」じゃありません! それ、夜の睡眠が原因かもしれません

[2026.03.03]

外来で日々、患者さんのお話をうかがっている看護師です。
今日は、診察室でよく耳にする「日中の強い眠気」についてお話しします。

 

「昼ごはんのあと、どうしても眠くなるんです」
「会議中、気づいたら意識が飛んでいて…」
「最近、仕事のミスが増えた気がします」

外来でこうした相談を受けるたびに、
私はれ、あなたのせいじゃないかもしれません」と思っています。

多くの方は
「年齢のせいかな」
「疲れてるだけですよね」
と、申し訳なさそうに話されます。

でも実は、こうした日中の不調の背景に
睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れていることは少なくありません。

しっかり寝ている“つもり”でも、体は休めていない

SASの特徴は、
寝ている時間ではなく、睡眠の質が問題になることです。

夜中に呼吸が止まるたび、
脳は「危険!」と判断して、
一瞬目を覚まします。

この覚醒は本人が自覚しないことがほとんどです。
でもそれが一晩に何十回、何百回と起こると、
脳も体も、まったく休めません。

その結果、
・朝から疲れている
・昼間に強い眠気が出る
・集中力が続かない

といった症状が出てきます。

 

コーヒーでごまかしていませんか?

「眠いからコーヒーを飲む」
「ガムを噛んで耐える」
「休日に寝だめする」

どれも、患者さんからよく聞く対処法です。
でも、これは根本的な解決にはなりません。

なぜなら、
問題は“夜の睡眠の質”だからです。

一時的に覚醒しても、
体が本当に求めている休息は補えません。

 

実は、事故のリスクも高くなります

少し怖い話かもしれませんが、
SASのある方は
交通事故や労働災害のリスクが高いことも知られています。

「一瞬、記憶が飛んだ」
「気づいたら目的地を通り過ぎていた」

こうした経験がある方は、
決して珍しくありません。

 

■ 看護師として伝えたいこと

眠気は「怠け」や「根性不足」ではありません。

体が「このままじゃつらいよ」
と出している、正直なサインです。

もし、
「昔より明らかに眠い」
「生活に支障が出てきた」
と感じているなら、
一度、睡眠を疑ってみてください。

 

次回は、睡眠時無呼吸症候群と高血圧・糖尿病の関係
について、もう少し踏み込んでお話しします。

【執筆者情報】副院長 龍華(りゅうげ) 章裕(あきひろ)

所属学会
  • 日本内科学会
  • 日本腎臓学会
  • 日本透析医学会
  • 日本高血圧学会
資格
  • 日本内科学会認定医、総合内科専門医
  • 日本腎臓学会専門医
  • 日本透析医学会専門医
  • 医学博士(名古屋大学大学院医学系研究科)
  • 難病指定医
  • 身体障害者手帳指定医(腎臓)
  • 緩和ケア研修会修了
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