帯状疱疹ワクチン
1. 帯状疱疹ウイルスとは
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる痛みを伴う皮膚の疾患です。このウイルスは一度感染すると体内に潜伏し、加齢や免疫力の低下により再活性化して発症します。帯状疱疹は、重篤な神経痛を伴うことがあり、適切な予防策が重要です。
2. 帯状疱疹ワクチンについて
現在、日本で利用できる帯状疱疹ワクチンには「ビケン®︎」と「シングリックス®︎」の2種類があります(表)。
ビケン®︎
ビケン®︎は生ワクチンで、従来から使用されているワクチンです。接種回数は1回で済み、比較的安価であることが特徴です。しかし、免疫力が低下している人や高齢者においては効果がやや低いとされています。
シングリックス®︎
シングリックス®︎は不活化ワクチンで、近年導入された新しいワクチンです。2回の接種が必要ですが、より高い効果が期待されており、特に免疫力が低下した人々に対しても有効です。シングリックスは、高齢者や免疫力が低下した人に推奨されることが多く、副反応も比較的少ないと報告されています。シングリックスの2回目の投与は、初回投与の2ヶ月後です。
3. 名古屋市での助成について
名古屋市では、帯状疱疹ワクチン接種に対して半額の助成が提供されています。この助成制度を利用することで、ワクチン接種の費用負担が半額になります(表)。対象となる方は、名古屋市に住民票がある50歳以上の方で、条件を満たせば助成を受けることができます。ただし、生涯一回保証ですので、慎重にご選択ください。
帯状疱疹ワクチンをご希望の方は、お気軽にご相談ください。
表 帯状疱疹ワクチンの特徴
ビケン®︎ |
シングリックス®︎ |
|
---|---|---|
種類 |
生ワクチン |
不活化ワクチン |
予防効果 |
約50% |
約95% |
持続効果 |
8-10年で消失 |
10年後も84% |
接種方法 |
皮下注射 |
筋肉注射 |
費用 |
名古屋市の助成で4,200円 (自費だと8,000円) |
名古屋市の助成で10,800円×2回 (自費だと22,000×2回) |